飲食店の損益管理エクセルは、売上、原価、人件費、経費、利益を月別に整理し、店舗の経営状態を確認するための実務ツールです。売上だけを見ていると、利益が残っているかどうかは判断しにくくなります。
エクセルで月別損益を管理すると、どの月に原価率が上がったのか、人件費率が高くなったのか、固定費が利益を圧迫していないかを確認しやすくなります。まずは複雑な会計資料ではなく、現場で使える管理表から始めましょう。

飲食店の損益管理をエクセルで行う目的
飲食店の損益管理は、売上から原価、人件費、家賃、水道光熱費などの費用を差し引き、最終的に営業利益が残っているかを確認する作業です。日々の売上管理だけでは、経営が良い状態かどうかは判断できません。
エクセルを使うメリットは、低コストで始めやすく、自分の店舗に合わせて項目を変更できることです。個人店や小規模店舗では、まず月別の表を作り、数字を見る習慣をつけるだけでも改善のきっかけになります。
月別損益管理表に入れる項目
月別損益管理表では、売上と費用を同じ形式で並べて集計します。項目が細かすぎると入力が続かないため、最初は経営判断に使う数字を優先します。
- 売上高を月別に入力する
- 食材費や飲料費などの原価を入力する
- 社員給与やアルバイト給与などの人件費を入力する
- 家賃、水道光熱費、通信費などの経費を入力する
- 営業利益と利益率を自動計算する
メニュー別の原価管理まで行う場合は、食材単価、使用量、販売価格も別シートで管理すると便利です。売上表、原価表、損益表を分けると、後から数字を確認しやすくなります。
基本の計算式
飲食店の損益管理でまず使う計算式は、営業利益、原価率、人件費率です。エクセルでは、売上や費用を入力すると自動で計算されるように設定しておきます。
営業利益 = 売上高 - 原価 - 人件費 - その他経費
原価率 = 原価 ÷ 売上高 × 100
人件費率 = 人件費 ÷ 売上高 × 100
たとえば売上高が300万円、原価が95万円、人件費が90万円、その他経費が80万円の場合、営業利益は35万円です。売上が高くても、原価や人件費が増えすぎると利益は残りにくくなります。

月別推移で見るポイント
損益管理では、単月の数字だけでなく月別推移を見ることが重要です。今月だけ赤字になったのか、数か月続けて悪化しているのかで、取るべき対策は変わります。
売上が伸びているのに利益が減っている場合は、原価率や人件費率の上昇が利益を消している可能性があります。
実務では、仕入れ価格の変更日、キャンペーン期間、営業時間の変更、スタッフ増員の時期をメモ欄に残しておくと便利です。数字の増減と出来事を合わせて見ることで、悪化の原因を見つけやすくなります。
Excel管理で起きやすい注意点
エクセルは便利ですが、運用ルールが曖昧だとミスが起きやすくなります。特に、入力する担当者が変わったときや、月ごとにファイルをコピーして使う場合は注意が必要です。
- 計算式を誤って消してしまう
- 税込と税抜が混在する
- 食材名や経費名の表記がばらつく
- 古い仕入単価のまま計算してしまう
- どのファイルが最新版かわからなくなる
独自の視点として、過去データを上書きしないことも大切です。仕入れ価格やメニュー価格を変更したときは、変更日を残しておくと、月別損益の変化を後から確認できます。
原価管理システムを使うメリット
メニュー数や食材数が増えると、エクセルだけで損益管理を続けるのは難しくなります。特に、食材単価の変更、メニュー別原価、原価率、月別損益を連動させる場合は、手作業の確認に時間がかかります。
原価管理システムを使うと、材料マスタ、メニュー登録、原価率計算、売上や損益の確認を一つの流れで管理しやすくなります。入力ミスを減らし、数字を確認する時間を経営判断に使えることがメリットです。
COST PANDAは、飲食店の原価管理をかんたんに始められる原価計算システムです。
材料マスタ、メニュー登録、原価率計算、年間損益管理、ダッシュボードでのグラフ確認など、飲食店に必要な原価管理をシンプルにまとめています。
まとめ
飲食店の損益管理エクセルは、売上、原価、人件費、経費、営業利益を月別に見える化するための基本ツールです。まずは必要な項目を絞り、毎月同じ形式で入力することが大切です。
ただし、メニュー数や仕入れ先が増えると、Excel管理だけではミスや更新漏れが起きやすくなります。月別損益を正確に見ながら利益改善を進めるために、自店に合った管理方法を整えていきましょう。
※この記事内の数値例は、原価計算の考え方を説明するためのサンプルです。実際の原価率や適正価格は、業態、仕入れ条件、地域、メニュー構成によって異なります。
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