飲食店 FL比率 エクセルで管理したい場合、まず必要なのは、売上高、食材費、人件費を同じ期間でそろえて記録することです。FL比率は、Foodである食材費とLaborである人件費が、売上に対してどれくらいの割合を占めているかを見る指標です。
売上が伸びていても、食材費や人件費が増えすぎると利益は残りにくくなります。エクセルで月別にFLコストを管理すると、どの月に負担が大きくなったか、食材費と人件費のどちらを見直すべきかを把握しやすくなります。

この記事でわかること
飲食店のFL比率をエクセルで管理する考え方
FL比率は、飲食店経営で利益を確認するときに重要な数字です。食材費と人件費は店舗運営の中でも大きな費用になりやすく、この2つを合計したFLコストが売上高に対してどれくらいかかっているかを見ます。
エクセルで管理する場合は、損益計算書のように難しく作り込みすぎる必要はありません。最初は売上高、食材費、人件費、FLコスト、FL比率、営業利益の大枠を月別に並べるだけでも十分に役立ちます。
FL比率は、単に高い低いを見る数字ではなく、食材費と人件費の負担を分けて確認するための管理指標です。
FL比率の計算方法
FL比率は、食材費と人件費を合計し、売上高で割って計算します。月別に見る場合は、売上高、仕入れ、給与やアルバイト人件費の集計期間をそろえることが大切です。
FLコスト = 食材費 + 人件費
FL比率 = FLコスト ÷ 売上高 × 100
たとえば月の売上高が300万円、食材費が105万円、人件費が90万円の場合、FLコストは195万円です。195万円 ÷ 300万円 × 100で、FL比率は65%になります。
エクセル表に入れる項目
エクセルでFL比率を管理するときは、入力項目を増やしすぎないほうが続けやすくなります。まずは次のような項目を月別で記入できる表にしましょう。
| 項目 | 内容 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 売上高 | 月の売上金額 | 客数や客単価の変化を見る |
| 食材費 | 食材、飲料、調味料など | 仕入れ価格や廃棄ロスを確認する |
| 人件費 | 給与、アルバイト代、社会保険料など | 売上に対するシフト量を見る |
| FL比率 | FLコストの売上比率 | 月別推移と目標差を見る |

独自の視点として、食材費と人件費の集計期間を必ずメモしておくことをおすすめします。売上は月末締め、人件費は給与締め、仕入れは請求書単位のようにずれると、FL比率が実態より高く見えたり低く見えたりします。
月別推移で見るべきポイント
FL比率は1か月だけで判断せず、月別推移で確認します。前月より上がった場合は、売上高が落ちたのか、食材費が増えたのか、人件費が増えたのかを分けて見ます。
- 食材費率が上がった月は仕入れ単価や廃棄を確認する
- 人件費率が上がった月はシフトと時間帯別売上を確認する
- 売上が低い月は固定費や家賃も含めて損益を見る
- FL比率が高い月はメニュー構成や販促内容も確認する
一般的にFL比率は60%前後がひとつの目安とされることがあります。ただし、業態、客単価、家賃、提供スタイルによって適正な数値は異なります。自店の利益が残る水準を基準にしましょう。
FL比率を改善に活かす方法
FL比率が高い場合、すぐに人件費削減や値上げを決めるのは危険です。まずはFoodとLaborを分けて、どちらが経営を圧迫しているかを確認します。
- 食材費が高い場合は仕入れ先、使用量、廃棄ロスを見直す
- 人件費が高い場合は時間帯別のシフトと作業効率を見直す
- 売上高が低い場合は集客、客単価、メニュー構成を確認する
- 高原価でも粗利額が大きい商品は単純に削除しない
FL比率だけでなく、営業利益率や粗利額も合わせて見ると、利益改善の判断がしやすくなります。売上が大きいメニューでも原価が高い場合は、価格変更やセット内容の見直しを検討しましょう。
エクセル管理の限界とシステム活用
エクセルは無料で始めやすい一方、入力漏れ、計算式の破損、ファイルの上書き、複数店舗での共有に注意が必要です。データが増えると、どの数値が最新か分からなくなることもあります。
原価管理システムを使うと、材料マスタ、メニュー原価、原価率、人件費、年間損益をまとめて確認しやすくなります。FL比率を月別に見るだけでなく、原価率や粗利額と連動して判断できる点がメリットです。
COST PANDAは、飲食店の原価管理をかんたんに始められる原価計算システムです。
材料マスタ、メニュー登録、原価率計算、年間損益管理、ダッシュボードでのグラフ確認など、飲食店に必要な原価管理をシンプルにまとめています。
よくある質問
Q. FL比率はエクセルで管理できますか?
A. 売上高、食材費、人件費を月別に入力すれば、エクセルでもFL比率を計算できます。ただし、集計期間のずれや入力漏れがあると正確な判断が難しくなります。
Q. FL比率は何%を目標にすべきですか?
A. 60%前後が目安とされることがありますが、業態や家賃、客単価、営業スタイルによって変わります。自店の営業利益が残る水準から目標を決めましょう。
まとめ
飲食店 FL比率 エクセル管理では、売上高、食材費、人件費を同じ期間でそろえ、FLコストとFL比率を月別に確認することが基本です。数字を分けて見ることで、食材費の問題か、人件費の問題かを判断しやすくなります。
まずはシンプルな表で月別推移を残し、悪化した月の原因を確認しましょう。エクセルで管理が複雑になってきたら、原価管理システムを使って数値の見える化と更新作業を効率化する方法も検討できます。
※この記事内の数値例は、原価計算の考え方を説明するためのサンプルです。実際の原価率や適正価格は、業態、仕入れ条件、地域、メニュー構成によって異なります。
コラム一覧へ戻る